2011-03-02

Ideas Worth Spreading

・はじめに
今回は少し真面目な内容で、個人的な意見もかなり盛り込まれています、間違った事を行っている部分も有るかもしれません。記事を書くかどうか迷いましたが、真剣に考えて、これを書いています。インターネットにおいて、何か意見を強く主張するのは怖いです、躊躇います。ですが、僕は自分が出る杭で有っていいと思っています。
 
Coffee Commonってご存知ですか?耳の早い人なら当然知っているでしょう。


・COMMON: Share and Spread the coffee worth. 
2008 World Barista Championでもあり、Intelligentsia Coffee & TeaでバリスタトレーナーをつとめるStephen Morrisseyが中心となって始まった、新しい活動。 正に今、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロングビーチで行われているTED Conferenceに於いて、デビューしました。2007World Barista ChampionのJamesのPod CastでもこのCoffee CommonについてStephenと対談しています。

(英語サイトを訳して載せるのが僕のやりたい事では無いので...)Coffee CommonTEDが何であるか?の詳細はそれぞれのウェブサイトを見て頂くとして、Coffee Commonに関してざっくりと僕の解釈を説明すれば、競合する企業の枠を超えてバリスタ、ロースター等が集まり、情報共有や外部へのアピールを通してスペシャルティコーヒー産業の一層の発展、及び普及を目指して行く活動。でしょうか。Barista からは今回のTED coffee barに参加しているバリスタのリスト、彼らのFlickrでは会場での様子をほぼリアルタイムで追う事が出来ます。

そしてデビューの場となったTED ConferenceのテーマはIdeas Worth Spreading。各分野のトップランナー、新しいアイデアを持った人の講演があり、それらに敏感な参加者達が集まっている場です。

さて、今回のCoffee Common at TED2011には世界から選抜されたバリスタ達が招集され、これからの文明を作って行くであろう、TEDに集まった参加者達にコーヒーを振る舞い、コーヒーの魅力を伝えています。そして、所属の枠を超えたグローバルなコラボレートを経験して更に成長して行くのでしょう。


ここからは個人的な意見。

・感じる「世界との隔たり」
僕が残念だ、悔しいと思ったのが、会場では近年スペシャルティの抽出法として注目を集める日本製のドリッパーやサイフォンが使用されているのにも関わらず、日本人のバリスタが一人も参加していない事。加えて世界的に見て、ハイスコアのコーヒーを多く買っている国であると言う事実もあればなおさら残念です。自分が仲間に入りたい、彼らが羨ましいと思う部分もあります。ですが、僕自身の事よりも、日本人として彼らのメインストリームに参加し、共に議論している人が今の時点で誰一人いない事が非常に残念でなりません。問題の一つは言語の壁です。世界のトップレベルのコミュニティに於いては、対等に英語でコミュニケーションをとれなければ、コーヒーのスキル以前の問題です。また、世界各国から訪れるTED参加者たちにコーヒーの事を正しく、魅力的に伝えなければいけません。

Coffee Commonの活動は始まったばかりでこれからも続いていく物であり、より広範囲に、フレキシブルに展開するとの事なので、今後日本から彼らの活動に参加するバリスタ が出る事も遠くは無いでしょうが、今回のCoffee Commonの件で前々から感じていた「世界との隔たり」を強く感じました。

勿論、全ての人が英語を習得し世界のトップランナーとならなければいけないとは思いません。どのようにコーヒーと関わるかは人それぞれで、「ローカルであり続ける事」も良いと思います。「海外は知らん」と言うのも当然有りでしょう。しかし、僕は「日本国内でやるにせよ、常に世界のトップランナーと対等に繋がっていたい」と思います。当たり前の事ですが、コーヒー自体日本では収穫できませんし、限りある作物です。新興国での需要拡大や投機マネーで取引価格も上がっています。世界のトップランナー達と叡智を共有し世界と日本のスペシャルティコーヒー産業をより良いものにしていかなければ、自分が美味しいコーヒーを手軽に飲めなくなってしまうかもしれません。これから日本のスペシャルティコーヒーを如何していきたいか?です。


・海の外が全てではない、だが若手は世界へ出るべき。次の世代に何を伝えるか。
偉そうな事を言うようで少し気が引けますが、バリスタ(特に若手)はもっともっと英語を習得し海外に出たほうが良いと思います。鼻にかけている訳では有りませんが、僕はそれが必要だと思ったので、英語の勉強も兼ねて海外に出てきました。未だ言葉でうまくまとめる事は出来ませんが、海外に有って日本のシーンに足りないもの、逆に海外になくて日本にある良い所も感じています。そして自分がまだまだ勉強が足りてないのもわかっています。日本を飛び出すのは思いのほか簡単、やる気が有れば。

また、これから次の世代に色々伝えて行く立場にある人、望む望まないに関わらず、トップと呼ばれる人達は、少なくともこの「世界との隔たり」を少し考えてみた方が良いのではないでしょうか。

最後になりますが長々と読んで下さった方、有り難う御座います。皆様と共により良い物を楽しく作っていけますように。何かございましたら何時でもjustforfun.masa[at]gmail.comへ御連絡ください。

大西

1 件のコメント:

hide さんのコメント...

i totally agree with it man, n we will go for it for sure. we japanese baristas not only gonna get involved them but also gonna get involved overseas baristas into our coffee scene deffo.